Yuko's ブログ

 

身の回りの至る所に食べ物があって、
食べ過ぎに困ることはあっても、
飢餓に苦しむことのない私たち現代人にとっては、
“栄養失調”なんて、戦中、戦後、もしくはアフリカの子供たちの話し?
って思う位自分には全く関係がないように思われていますが、
なんと残念ながら栄養失調は昔の栄養失調とは違う意味合いを持ちながら、
豊かなはずの日本に生活する人々の間にもはびこっています。

その事がテレビや新聞でもチラホラ見かけるようになってきていて、
最近では「世界一受けたい授業」でも取り上げられていました。
何が昔の栄養失調と違うかというと、
昔の栄養失調とは、
食べる量が足りなくて飢餓と隣り合わせの状態での栄養失調だったのに対し、
現代の栄養失調は、
「お腹はいつも満腹なのに栄養が足りていない」という状態なのです。

その状態のことを『新型栄養失調』と呼んでいます。

ただ、今、マスコミなどでクローズアップされている栄養失調は
『たんぱく質不足』に焦点が絞られすぎている感じがあって、
特に高齢者の方を対象に「介護されたくなかったら肉を食べろ~」
といった風潮が強く、
私的には肉に弱いタイプの高齢者が無理して肉を食べた時の影響の方が心配だったりもします。

たんぱく質と同様に足りていないと言われているのが、
“ビタミン”と“ミネラル” です。
NPO法人食品と暮らしの安全基金 が出版した「食事でかかる新型栄養失調」には、
コンビニのお弁当などを埼玉県食品衛生協会検査センターに出して、
主要なミネラルがどのくらい含まれているかを実測したデーターが
写真つきで掲載されています。

20代の女性がコンビニで3食食べた場合20代の男性がコンビニで3食食べた場合

この本を読んでから、
「さすがに3食コンビニで済ます人はいないよね~」
と知人の女性に話題をふったら、
その女性がコンビニで働いていたときに、
お弁当を毎食買いに来ていたお客さんが目の前で倒れて救急車で運ばれ、
退院してから事情を聞いたら栄養失調だったと、
このデーターをそのまま裏付けるような実話を話してくれました。