りんやのおすすめ
小麦が体調不良のモト?
私がアドバイスしている「アトピーを治すための生活」には、いくつかのポイントがあります。
それは、食事や塩素の問題、化学物質、お手入れ・・・と様々なのですが、
そのポイントの中でも一番影響が大きいのが、実は『小麦』です。
アトピーの人は小麦アレルギーと診断された人以外はものすご~くパンが好きで、しかもかなりパン類に関して過食気味なので、この話をすると大抵の方はガッカリされるのですが事実は事実なのでお許しください(笑)
なぜ小麦が良くないかというと、
(1)小麦のでんぷん質が急激に血糖値を上げてしまい、副腎疲労を引き起こす原因となる。
(2)小麦のグルテンが腸壁を傷つけ、リーキーガット症候群やセリアック病、食物アレルギーを引き起こす原因となる。大まかに言うと、この2点です。
私は長い間自然食品店の経営者として、なぜこんなに世界中の人々が病気になっていくのかに注意を払って情報収集しながら生活してきました。
自然食品店の経営者ですから、最初は農薬や化学肥料、添加物、砂糖、乳製品、などの問題かな?という所からスタートしたのですが、どうもそれだけでない、私たちの生活にしっかりと根を下ろしている元凶があるのではないかと思い始めました。
そうでないと、日本に蔓延するアレルギー体質、癌や肥満、糖尿病などの説明がつかないのです。
そんな時に海外には「グルテンフリー」という商品があるということを知りました。
そこから調べてみると、むむむ、かなり怪しいではありませんか。
あれもこれも小麦が!
もちろん、元凶は小麦だけではありません。 体は常にバランスをとっているので、明らかに毒でもない限り、何かだけのせいで不健康になることはあまりないのです。
でも危ないことに、現代の生活は、そのバランスを崩しやすい構造になっています。
ストレス社会、睡眠不足、コンビニの出現、農作物の栄養素不足、などなどなどです。
まるで時限爆弾を抱えているようなものですよね。
しかも小麦などの穀物に含まれるグルテンは、パンやパスタはもちろんのこと、
日本食でも、醤油やカレーのルーやビールなどにも含まれているのです。
ちょっとラベルを見てみると、これもこれも!小麦が含まれていて驚くかも知れません。
なので、気付かないうちに小麦を過食していた!って事にもなりかねないのです。
そんな折り、グルテンについては欧米の人達はどうしてるんだろうと思っていたところ、
半年ぐらい前にひょんなことからイタリア人のフィオーレさんをご紹介頂きました。
イタリアでのグルテンフリーの状況
イタリアでは現在、100人に一人の割合の人がグルテンに対するアレルギーを
持つと言われ、イタリア全体では、122000人もの人がセリアック病とも言われています。
また、セリアック病の患者には、グルテンフリーの食品を購入するための給付金があるそうです。
さすが食の国イタリアですね!
パスタやパンが主食の食生活なお国柄なので、小麦が食べられないのは死活問題。
そんな背景から、グルテンフリー食品はとても発達しています。
スーパーマーケットや薬局にはグルテンフリー食品コーナーがあり、さまざまな食品が置かれています。
イタリアの薬局でのグルテンフリー商品
イタリアの町を歩いていると、「GLUTEN FREE」と書いてあるメニューに出会うのも珍しくありません。
それもそのはず、イタリアをはじめとするヨーロッパでは、40前以上前から小麦アレルギーが問題になっており、長年グルテンフリーの食品が開発されてきたのです。
グルテンフリーメニューです!
もっと突き詰めて言うと、小麦にはグルテンだけでなく、砂糖よりも血糖値を急激に上げてしまう糖質の問題もあり、小麦の問題はグルテンだけの問題ではないのですが、急激な食生活の変化がストレスになる・・・という方が多いのも事実なので、
まずは、おうちで食べるパスタをグルテンフリーの製品にしてみるのはいかがでしょう?
パスタメーカーのビオアリメンタ社は、イタリアの中部の緑豊かなアブルッツォ州ファラサンマルティーノに工場があります。伝統的なパスタ作りを行いながら、2002年からグルテンフリー食品を製造を開始しました。 多くの工場が設備的な問題からなかなか実現できない グルテンフリー専門の工場で作られており、製造過程で小麦が混ざらないよう高品質な製品を生み出しています。スタッフが責任者のピエトロさんにもお会いしたのですが、なかなか頑固そうな職人気質のおじいさんだったと言っていました。