輪屋てんやわんや
すごーいものを見てきました。
流水紋(りゅうすいもん)。
川の源流に墨を1滴落として、その流れていく動きを紙に写し取るというもの。
左の作品は、あるとき不意に出てきた紋様。
何に見えるかはお任せします。
水は10日で天地を1周すると言います。
その10日のサイクルを何億年と繰り返してきたのですねー。
いろいろなところを通ってきた水はその記憶を携えているのだとおっしゃっていました。
水は自分の体の中にもたくさんあって、それは流れていっている。
どこからきてどこに行くのか?
すごいものが体の中を流れているんだなーっと、まったくありがたい気持ちになります。
時の流れを見たかったとおっしゃっていました。
作品を見せてもらっていると、いくら見ていても飽きない。
見れば見るほど引き込まれていく感じでした。
とても人間業ではない(実際に神業な訳だけれども)。
人間には書けないものです。構図も然り。グラデーションも然り。
この流水紋を先生もなく独自に工夫をされて、この域にまで到達した方に直接お会いできました。
重富豪さんという方です。
実はこの人こそダイヤモンドのカッティングについては業界で知らない人はいないと言われるほどの方なのです。
http://www.borong-dia.com/
「ダイヤモンドは光の子を内に秘めている。その光を取り出してあげたい」
その一心で、入ってきた光を全反射するカッティングを完成させた方です。
昨日も胸に小さなダイヤモンドがありましたが、それは美しく輝いておりました。
若い頃、仕事の関係で複数の宝石卸業者・小売店に出入りしていたのですが、ダイヤモンドを見せてもらっても、何となくパッとしないなーといつも感じていたのは間違いじゃなかったんだ。あれはカットがまずかったんだ、間違いなく。
興味のある方は、著書を一冊お読みなるとよいかもしれません。
歴史に残る人だと思う。残ってほしいと思う。
三鷹市芸術文化センターで2/28まで個展を開催されています。
http://mitaka.jpn.org/geibun/
ふくんちゅに来てもらってお話し会もしてもらおうかと思っています。