輪屋てんやわんや
私の仕事
今日が「その日」なのかどうか考えてみる。
今日が「その日」だったのかどうかは、
後になってみないとわからない。
それは1ヶ月後だったり、半年後だったりする。
「その日」かも知れぬと思ったら、
「その日」である徴しを並べてみる。
「その日」ではないという徴しも集めてみる。
今日新たにあらわれた徴しと、
きのう迄に集められた徴しを見較べ、
かつての記憶と照らしあわせて、
その速度とか向き、力とそれらを取り巻く周囲の影響などを考慮し、
今日が「その日」なのかどうかを判断する。
毎日が「どの日」なのかを知ることが、私達の一番の仕事だ。
最良の判断が下されても結果が思わしくないことがある。
その逆も、またある。
どう考えても「その日」がなかったのだと、
思わざるをえないこともある。
人智を越えた大きな力に「その日」が押し流されてしまったのだ。
僕の尊敬して止まない農家さん(輪組:野の扉の伊藤さん)の、ある日のメモです。
数年前に集荷ついでに泊めてもらった時に見せてもらいました。
あわててメモをとらせてもらいました。
農薬も化学肥料も使用せずに美しい野菜を作る人達の
きめの細かい作業は驚嘆に値します。
野菜のことを人と呼び、一つ一つに個性を感じながら
育てられています。
大根だって1本1本違うのですよ。見かけも味も「その日」も。
ありがたくいただきましょう。