輪屋てんやわんや

6/6に書いた「土と腸」の中で、次のように書きました。

 

(引用始め)

人間は、口から食べたら、まず腸内細菌がそれを食べて(胃酸や胆汁などの体内の酵素の働きはもちろんありますが)、その分解物を腸から吸収するのです。つまり、腸内細菌の餌になるものを食べなければ、腸内細菌は死にます。当たり前ですね。

腸 内細菌の餌になるものを一切取らずに、腸から直接吸収できるビタミンやミネラルやアミノ酸や砂糖などを取り続けても生きてはいけますが、腸内細菌は生きて いけません。種類も数も減ります。そんな腸に、いきなり腸内細菌の餌を入れても、今度は腸が分解しきれません。分解しきれない未消化物(特にタンパク質) は体内で腐敗し、有毒なガスも発生させます。「・・・臭いの・・」って方は要注意です。

良い土は芳香と言ってもよいくらい良い香りがします。が、未発酵な土は臭いです。腸も同じです。

(引用終わり)

 

言葉足らずでごめんなさい。不摂生を続けた腸は救いようがない・・と聞こえてしまったかもしれません。 

 

   腸も土も蘇ります!!もちろん!!

 

土のことをイメージしていたので、超極端な表現になってしまいました。肥えた土、微生物がわんさかいる土に有機物を入れると、あっと言う間に分解されますが、長年、化学肥料を使用し続けた土に有機物を入れても中々分解が進みません。それと同じ事が腸内でも起こります。

 

・・・そんな腸に、いきなり腸内細菌のエサをいれても、今度は腸が分解できません・・・・と書きましたが、イメージとしては、サプリメントや栄養剤ばかりで、本来の食物をずーっと食べていないとか、何らかの事情で点滴続きだったりというようなことです。

 

そのような特殊なケースですら、、腸内細菌がいないということはありません。違うのは、腸内細菌の種類と数、割合です。腸内の状況を変えるためには、その人にとって都合の良い菌を増やして、都合の悪い菌を減らせば良い訳です。

 

脂肪や蛋白質が未消化のまま大腸に運ばれると、 ウェルシュ菌などの悪玉菌(ここでは人にとって都合が悪いということで悪玉って呼んでますけど、ちゃんと役割はあるのです。絶滅させるべきものということではないですよ。)によって分解されて、 アンモニアやアミン、硫化水素といった有害腐敗物質が産生されます。 さらに、動物性蛋白質からは発がん促進物質であるフェノールやインドール、スカトール(この辺りが便の悪臭の元になっています) 、脂肪からは強力な発がん物質であるニトロソアミンの原料となる有害物質がつくり出されます。

 

ですので、腸の環境を良くしようとすれば、脂肪や動物性蛋白質を減らして悪玉菌のエサを減らし、善玉菌が好むエサ(乳酸菌類の死菌体も)を増やせば良い訳です。

 

結局のところ、肉食(乳製品・卵も含む)を減らして、菜食にすること。

乳酸菌などを多く含む、漬物や味噌などの発酵食品を頻繁に摂取する。

 

この2点だけでも大きく改善されていく事になります。

 

超特急で改善したいのでしたら、腸洗浄とか、腸内細菌の改善サプリもあります。

 

 が、そのような場合でも、上記2点(肉食を減らして、発酵食品を積極的に摂取すること)は欠かせません。

 

 

と言いつつ・・・私は時々、肉食獣です(笑) ユッケも(大)好き。 いやいや、ごくたまにね・・(笑)

 

恐ろしく臭い日もあります(照)