輪屋てんやわんや

「農業」という分野がある限り、地球の環境は良くなることはない。そう思い至るようになりました。

 

農薬と化学肥料は切っても切れない関係にあります。化学肥料を使うことで、土壌にいる微生物は死に土壌を作る能力を失います。不健康な土壌で育った植物は生命力を失い、病気になったり虫の餌食になったりします。それを防ぐために様々な薬剤を散布します。非常に有用な微生物まで病気の原因のように扱い、殺菌し消毒します。そんな中で育った野菜や果物を食べて健康が保たれると思いますか?

 

食べ物の価値がこれ以上ないところまで落ちてしまったこと以上に問題なのは、農薬が直接的に環境を悪化させるからです。

 

野菜の残留農薬?!野菜に残る農薬も問題ですが、それ以前に農薬そのものが危険なんです!飲めば死んでしまうものをガンガン撒いていることが問題なんです。

 

人間は、人間が生きるために必要な自然がなければ生きていけません。人間が生きるために必要な自然は、都会にはありません。海や山や川があるところにあります。多くは、農業が盛んな地域です。それなのに、その自然をぶっ壊すことを、ここ50-100年の間続けてきたのです。

 

人間が生きられる環境を守る方向に転換しなければ、いずれ人類は終わります。

 

自然は、どこまで操作を加えても自然です。どんなに人間に都合が悪いことでも自然にとっては都合の良し悪しはないです。どんなことでもあるがままに受け止めて、なるようになるのが自然です。人間の都合は自然には関係ないです。自然にやさしくしようがどうしようが自然には関係ありません。すべては人間の都合です。どうか自然に優しくしてもらえることを祈るしかありません。優しくしてもらっていることに感謝するしかありません。

 

農薬や化学肥料は長い目で見ると、人類に都合が悪いんです。遺伝子組み換えも人間に都合が悪いんです。生物である人間として生きていけない環境を生み出してしまうという点に置いて非常に都合が悪いんです。農薬や化学肥料がなければ食料が作れないとしたら・・・。種のできない遺伝子組み換え作物が、畑の野菜と自然交配したら・・。種を買わなければ野菜の生産ができないとしたら・・・。恐ろしいことに、これらは既に現実です。SFじゃないんです!!

 

生産の現場では当たり前でも一般の人から見れば異常なことでしょう。生産者の都合と消費者の都合は基本的に相反します。消費者に寄り添う生産者は、「農業」の現場ではやはり都合の悪い人たちです。

 

「農業」という産業分野がある限り、環境破壊はすすみます。

 

 

では、どうするのか????

 

 

農業から足を洗うんです!!農薬や化学肥料や遺伝子組み換え作物が必要だと言っている農業から脱却するんです。

 

無農薬で、無化学肥料で、在来種の種を自家採取するのも悪くないです。 ただ、それが世界に広まることは、ない。もう、ない。

 

自分たちにできることは何か??誰かに文句を言いますか?それで解決できますか?未来がありますか?お互いの都合を押し付けあうだけです。

 

そして、食を見直すんです。主食を変えるんです。

 

農薬、化学肥料が必要でない作物、遺伝子組み換え作物を必要としない作物、自然を守ることが収量を確保できる作物を、食料の軸にすることができればよいのです。そんなことはできない・・と考えるのは、あまりにも頑固です。意外と選択肢の幅は広いのです。そして、人間にとって必要なビタミンやミネラルを大量に含む食物は、意外なことに世界中のいたるところに雑草のようにあるのです。太陽がある限り、除草剤を撒いたりしない限り、栄え続ける類のものなのです。

 

ででなければ、何万年も何十万年も人類が生き延びることはなかったはずです。

 

 

「農業からの脱却」と「食の革命(回帰)」が、これからのテーマです。

 

 

そのことは、食に関する多くの利権と欺瞞から離れて、多くの人々が健康と安心を得る道となります。

 

お店を休みにして2ヶ月が過ぎましたが、何が大事なのか?自分たちの仕事は何か?できることは何か?が、やっと見えてきました。

 

具体的には、これからボチボチ、ボロボロ、ゴロゴロとやっていきます。今後ともよろしくお願いします。