公開Q&A

Q:ひどい痒みに悩まされています。何か良い対処法はありますか?

残念ながら、「これがいい!」というものは私も見つけられずにいました。

ただ、やはり海につかると痒みが楽になり、心も楽になり、少しの時間でしたが、心の底からホッとしたのを覚えています。
 

海に入る時は、体中の炎症を見られたくなかったので、人のあまりいない小さな海水浴場に行ったりして、Tシャツを着たまま入りました。海からあがったら、海の家のシャワーは塩素が入った水になってしまうので、気をつけなければいけませんが、最短の時間で流し、最後にローソンなどで売っている1本100円あたりのペットボトルの水を頭からかけて、体についた塩素を流してください。

その海水と同じような水をつくってご自宅で塩浴することもできます。洗面器のお湯に自然塩を入れて、海水と同じ濃度にし、それを炎症部分に手のひらでやさしくつけてからぬるま湯で流します。

私の炎症が治ってから出た商品なので、私はあせもでしか効果を確認できませんでしたが、「キパワーバスソルト」は塩浴にとても適していると思います。1袋700円台で、本来は入浴剤です。


入浴剤として、1回で使ってしまうと高い入浴剤となりますが、洗面器の塩浴として、お使いいただければ、8~10回くらいは使えると思うので、気軽に実行していただくことができると思います。
もちろん湯船に1袋入れて、半身浴なんて最高ですね。
もし、それで痒みが楽になれば、それを痒い部分だけ一日に数回やってみるのもいいかもしれません。
実行される前には必ずパッチテストをして、炎症が悪化しないことなどを確認してから行ってくださいね。

脱ステ経験を持つうちのスタッフの体験談なのですが、「アイロン療法」も効果的だったそうです。
私が脱ステしていたときは、知らなかったので、私はやったことがないのですが、温度設定を低~中くらいに設定して、鎖骨の辺りからおなかまで、体の中心にアイロンをかけていくそうです。
もちろんバスタオルをひいてです。

実際に自律神経を整えるのに非常に効果的で、前と背中は背骨にそってアイロンをかけてもらうと、痒みもおさまりよく眠れるそうです。
アイロンだとよく動く小さな子はとても危険ですので、湯たんぽなどを乗せて温めてもいいようです。
夏の間は大変ですが、ぐずった時に湯たんぽ乗せてあげてください。

 

そして、やはり食べ物を制限することはとても大切です。

一切の砂糖(はちみつやメープル、果糖、てん菜糖も)と、油、を完全に抜き、動物性たんぱく質もやめます。

 

私も当初はそうでしたが、アトピーの人は食事の制限がいやで、いろんな療法のジプシーになってしまいます。そうして、お金と時間をかけて、何とか食事の制限 なしにアトピーを治そうとされるのですが、体の中から湧きあがってくるような炎症を、外からの療法だけで治めようとするには相当無理があります。

一生続くわけではないので、とりあえず1カ月、食事を改善してみて、ご自分の肌の状態を観察してみてください。

 

また、ニュースレター25号で谷本先生の「アトピー性皮膚炎の手当て法」というのを掲載しました。

ジュクジュクタイプ、痒みの強いタイプなど、タイプ別にお手当が紹介されています。

ホームページにも転載しましたので、是非読んでみて下さい。

 

谷本篤志先生「アトピー性皮膚炎の手当て法」


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