脱アトピー生活

食べ物について ~農薬編~

農薬について

私が経営していた輪屋は自然食品店というより八百屋に近かったくらい野菜の販売に力を入れていたので、
農薬に関してはかなりうるさくなるかもしれません(笑)
中国野菜が敬遠されるようになったこのご時勢、農薬が無害だと主張する人はもういないですよね。
今は「存在自体は危ないものだけど、使い方、頻度や濃度を間違えなければ危なくはない」というのが最も一般的なラインなのかもしれませんね。
でも本当のところはどうなのでしょうか?

農薬の安全性について

よく聞く「農薬は大丈夫」の根拠をあげてみると

雨で流れる
→ かなり曖昧な根拠。もしその期間に雨が降ってなかったら?しかも、雨が降ったかどうか誰も教えてくれない。


皮を剥けば大丈夫
→ 確かに、外から付着させる農薬は、キャベツなら2~3枚外側の葉をとれば大丈夫かも。でも人参とか大根とか皮と実の間を食べたいのに、食べれないって事になるし、皮を剥いたり、野菜専用の洗剤で洗わないと大丈夫と言えないっていうのもちょっと…


農薬の効果は数日で消える
→ ネット上でも喧々諤々という感じですが、かなり意見が分かれるようですね。

私自身は「農薬の効果が消える = 付着成分がゼロ」という意味ではないと思っていて、
もしも家の中で蝿を殺そうと思って殺虫剤をシュッーとした時に間違って野菜にかかってしまったとしたら、
かかって数日後に「効果はないから大丈夫!安全!」って心底思えないと思うんです。
なんとな~く気持ち悪いような気がするんですよね。
農薬と家庭用の殺虫剤は管轄省庁の違いだけで成分や強さに違いがある訳ではないので、
試しにキューリに殺虫剤をシューッとかけてみて、自分は食べれる派か、食べれない派かを考えてみるのもいいかもしれません(笑)

栽培期間中に掛ける農薬回数はもちろん地域差はありますが、レタスは17回~19回、
キャベツでは20~23回。
もし、家で殺虫剤がかかった野菜は食べたくないけど、スーパーで売られている野菜は平気で食べられるなら、
それは、かけている現場を見たか、見てないか、の違いであって、
安全か安全でないかの違いではないと思います。


添加物のページにも書きましたが、都会に住んでいる人は意外に知らない現実として、
農家さんの中では自家用の無農薬畑をわざわざ作って、自分たちはその野菜しか食べないようにされている方もいらっしゃいます。←これはこれで悲しい。
でも、きっとそうされるには、身の回りで農薬によって体調を崩された方をみた経験があって
「農薬は危険!」って思われたからだと思うんですよね。
実際は農薬を使用している生産者の方が一番被害に遭われているのですから。

添加物もそうですが、使う側だけの問題ではなく『安くて、きれいで、便利』なものを求めすぎる消費者にも責任があると思います。
農家さんが出荷用の畑と自家用の畑を分けなくてもいい、そんな感じの社会が理想でしょうか。
と思っていたら、下記のような話しもありました。


残留農薬よりも、虫に食われた時に植物が作る “アルカロイド” の方が毒性が強い
→ なるほど~。こういう意見もあるのですね!
確かにスーパーで並んでいる野菜から検出された残留農薬(あくまで残留)と、
ジャガイモの芽のアルカロイドだったらジャガイモの芽の方が毒性が強そうですものね。
「肌の炎症にナス科の野菜がよくない」というのは昔から言われている事なので、
アトピーの人にはしばらく控えて頂くようアドバイスしていたのですが、
ナス科以外のアルカロイドについても少し知っておいたよさそうですね。
気になるのは、
『虫に食われた時に生産されるアルカロイドの毒性の強さ』でしょうか。
どの野菜が虫に食われたらどんなアルカロイドをどのくらい生産するのかを知ると判断材料になりそうですね。

アルカロイドって?

ちょっと調べてみましたが、まだまだ分かっていない事だらけのようです。
アルカロイドについてはたくさん書いているページがありましたが、
一番よく分かったのは東北大学大学院生命科学研究科のページでした。
他のページの情報も取り混ぜてちょっとまとめてみたいと思います。

<アルカロイドとは>
○植物が防御の為に生産する「二次代謝物質」は全部で数万種類。
○そのうちアルカロイドは1万5千種類以上。
○アルカロイドの多くは神経伝達系に作用し、少量で強い毒性がある。
○アルカロイドの中には薬として使われている成分も多い
○春の山菜、ナス科の野菜(ナス、トマト、ピーマン、ジャガイモ、唐辛子)はアルカロイドを多く含む
○アルカロイドは水や油に溶ける性質があるので、茹でたり油で料理すると7割程減らす事が出来る。
○未熟な物に多く含まれる


<アルカロイドの一例>Wikipedia「アルカロイド」より抜粋

・アコニチン(トリカブトに含まれる猛毒成分)
・アトロピン(ベラドンナなどのナス科植物に含まれる猛毒成分。パーキンソン病、サリン、VXガス中毒の治療に使われる)
・カフェイン(コーヒー豆、緑茶、紅茶、カカオに含まれる。中枢神経興奮作用あり)
・クラーレ(アマゾンで矢毒としてつかわれた)
・コカイン(コカから抽出。中枢神経興奮作用あり)
・ソラニン(ジャガイモの芽や皮に含まれる)
・テオフィリン(利尿薬、気管支喘息治療薬)
・テオブロミン(カカオに含まれる成分)
・テトロドトキシン(フグなどが持つ猛毒成分)
・トマチン(トマトの花、葉、茎、未熟果実に含まれる。トマトの害虫忌避成分。人体へは腹痛下痢等の症状)
・ニコチン(タバコ草に含まれる。喫煙による摂取では人体への影響は弱いが依存症になる傾向大)
・モルヒネ(アヘンより抽出されるオピオイド。中枢神経抑制、鎮痛効果あり)

うううーーーん。ε-(;ーωーA
残念ながら「虫に食われた時に植物(野菜)が出すアルカロイドの毒性がどの位か」という疑問の答えが見つかりませんでした。
それが分からないと、虫に食われた野菜を危険と言い切るのはどうかな~という気がします。
アルカロイドというのは、確かに毒なのですが、強さによって怖がる必要がないものもあると思うからです。

例えば、ナスやトマト、じゃがいもに含まれているアルカロイドと、トリカブトに含まれているアルカロイドって毒性が全く違いますよね。
トリカブトは近くにあっただけでもちょっと怖いし、子供が近寄ったら「危ない!」と必死に子供に触らせまいとすると思うのですが、子供の手の届かない場所にナスやピーマンを隠すなんて事はしないので、アルカロイドという専門っぽい言葉に振り回されるのではなく、その毒性の強さをもうちょっと知る必要があると思うのです。

ジャガイモの芽や緑色に変色した皮は食べてはいけないこと、
青梅やトマトの実が青いうちは食べてはいけないこと、
山菜やあくの強い野菜は灰汁抜きしてから食べなければならないこと、

こんな風に危ないものは、なんとな~くお母さんから聞いていますよね。
でも「虫にかじられた野菜は危ないから虫にかじられてない野菜にしなさい」って
おばあちゃんからも誰からも聞いたことがないんです。
もし、本当に虫にかじられた野菜が危険だったら、言い伝えの一つでもあってもおかしくはないと思います。

と言っても、実は私は「無農薬だから虫に食われててもいい」とか
「虫に食われてるほうがいい野菜」なんて全然思っていません。
私が自然食の世界に入ったときに一番最初に感銘を受けた赤峰勝人さんという農家さんの「ニンジンから宇宙へ」という本には
「完熟した堆肥で作られた野菜は虫が食べない」「未熟な堆肥で作られた作物を虫が食う」
と書いてあったのですが、それを読んだ時に腑に落ちたんです。
虫食いのひどい野菜ほど、何となく美味しくないんですよね。

お店をやっていた頃、「無農薬の野菜は虫に食われたり、形が悪いのが当たり前と思ってたけど、
なんでオタクの野菜はこんなにきれいで虫食いがないの?」
と、よく東京のマダム達から聞かれていました。
もちろん私がすごい訳ではなく、作って下さっていた埼玉の契約農家の方々の野菜がすばらしかったのですが、
本当に野菜がきれいでエネルギーに満ち溢れていて、朝到着する野菜を見るのが本当に楽しみでした。
店頭に着いたときの野菜たち
↑店頭に着いたときの野菜たち

この野菜たちは、まず農薬が一切使われていませんでした。
化学肥料も使われていませんでした。
薬に頼らない分、生産者の皆さんの手間隙と愛情をたっぷりもらって成長しました。

まだお店を始めて間もない頃、無農薬で野菜を作る農家さんたちの手間隙のかけ方のすごさに
心から脱帽したエピソードがあるのでシェアしたいと思います。
輪屋に野菜を卸して下さっていた菜園「野の扉」の伊藤さんの畑にお邪魔した時、
ご主人の晃さんは畑にいらっしゃいました。

畑に座り込んでいらっしゃったのですが、目の前には何十個もの苗のポットが
晃さんの前に扇のように広がっていました。
「伊藤さん何してるのかな~」と思って見ていたら、一個一個の苗の葉っぱの裏側の小さな虫を
指で潰していました。
・・・・・Σ(゚Д゚ノ)ノ 「まさか全部ですか?!」
完全に間抜けな愚問でした。

上の写真のブロッコリーもカリフラワーも、私の頭の大きさとほとんど変わりません。
ズッキーニは完熟しているので、私の腕くらいの太さです。
そこまで育てる間に、晃さんたちは、何度もそうやって葉っぱの虫を指で潰すんです。
農薬だったらシャーッとかけて終わるのに・・・(泣)
「この野菜を売らせてもらえるなんて、本当に身に余る光栄とはこの事」と
いつも思いながらお店をやっていました。

この野菜の写真を見てると「健康に良さそうだな」と感じませんか?
プラシーボ効果という現象が認められているように、人間には「思い込み力」というのがあります。
もちろん、フグの毒やトリカブトの毒、青酸カリなど、思い込みの力を凌駕するほどの力を持ったものには歯が立ちませんが、
「こんな野菜を生で食べたらそりゃー体も元気になるわな」と思いながら食事が出来たら、その食事はプラスの力を持つだろうし
「こんなの食べてたら体に悪いだろうな~」と思いながら食べていたらきっとその食事はマイナスの効果を持つと思います。
何を食べたらいいのか迷ったときは、自分が「これって体にいいだろうな」と思えるものを自信を持って食べるというのもいいのかもしれませんね。

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